疾患・病態

原因・病態

何らかの原因で腸管内容物の通過障害がおこり、内容物が溜まって様々な症状が出る状態。立位での腹部単純X線検査で、二ボー像（鏡面形成像）、小腸のケルクリング皺襞がみられる。

機械的イレウス

腸管内腔が器質的な病変によっ ...

原因・病態

若年者ではリンパ組織の過形成、成人以降では糞石、異物、寄生虫などにより虫垂内腔が閉塞して炎症を引き起こす。

単純X線検査で麻痺性イレウスの像を呈する。

炎症→組織の壊疽→穿孔　と進行する。

腹膜炎とは

腹膜の炎症性疾患。
腹膜は腹腔を覆っている結合組織。腹膜の内腔が腹腔。

急性腹膜炎（acute peritonitis）原因・病態

原因：虫垂炎、胃・十二指腸潰瘍、消化管がん、大腸憩室炎、イレウス、胆嚢炎な ...

感染性腸炎原因・病態

細菌・ウイルス感染によって発症する。子どもの下痢の原因となることが多い。

主な症状水様便
嘔吐
粘血便
腹痛
少量・頻回の下痢
テネスムス（しぶり腹・裏急後重）：頻回に便意あり、 ...

原因・病態

消化管の運動異常や知覚異常などが原因となり、慢性的に腹痛や腹部不快感、便秘・下痢などの便通異常を伴い、排便によって腹部症状が改善されるもの。
検査で明らかな原因疾患や生化学的異常が同定されない疾患。

主な症状腹 ...

原因・病態

発生原因は不明。前癌病変としては胃潰瘍・胃腺腫性ポリープ・慢性胃炎・悪性貧血などがあげられる。ヘリコバクター-ピロリも関与しているとの報告あり。

好発部位は前庭部・胃角部、次いで胃体部。

組織型はほと ...

原因・病態

消化性潰瘍とも言う。胃酸によって消化管が傷ついた状態。
原因はヘリコバクター-ピロリの感染、非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）の内服歴、精神的・身体的ストレスなど。

胃底腺粘膜から分泌される胃酸・ペプ ...

原因・病態

急性胃炎と慢性胃炎とに分けられる。胃粘膜の炎症。

①急性胃炎

非ステロイド性抗炎症薬、高濃度のアルコール飲酒、精神的・肉体的ストレス、激辛食品、アニサキス、ヘリコバクター-ピロリ感染症などが誘因となり引き起こされる ...

原因・病態

明確な原因は不明。食道のがん。
危険因子：喫煙・飲酒・熱いものの飲食・家族因子

食道がんの高リスク群
①50歳以上の男性
②常習的高度飲酒・喫煙者
③アルデヒド脱水素酵素（ALDH ...

原因・病態

胃内容物の食道内への逆流により、胸焼けなどの症状が引き起こされるもの。

内視鏡下での所見により、以下の２つに分けられる。
①逆流性食道炎（びらん性GERD）：食道粘膜にびらん・潰瘍あり
②NERD ...