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胃食道逆流症(GERD:gastroesophageal reflux disease)

2019年2月20日

原因・病態

胃内容物の食道内への逆流により、胸焼けなどの症状が引き起こされるもの。

内視鏡下での所見により、以下の2つに分けられる。
①逆流性食道炎(びらん性GERD):食道粘膜にびらん・潰瘍あり
②NERD(非びらん性GERD):自覚症状はあるが異常所見なし

発症の主な原因として、以下の3つがある。
①逆流防止機構の異常
②食道の運動機能や粘膜の抵抗性の低下
③逆流物の粘膜に対する刺激性

分類

ロサンゼルス分類

主な症状

  • 胸焼け
  • おくび(噯気、げっぷ)
  • 胸痛
  • つかえ感
  • 慢性咳嗽
  • 喘息様症状
  • 咽頭炎

治療

  • 症状のコントロール
  • 合併症の予防(出血・狭窄・バレット食道・食道腺がん)
  • 日常生活の指導(禁煙、食事指導、腹圧をかけ過ぎない、食後の体位)
  • 薬物療法(酸分泌の抑制、食道運動機能の改善、食道粘膜の保護)
  • 手術療法(ニッセン Nissen 法、トゥーペイ Toupet 法)

関連図