看護学生はなぜ薬の投与で緊張する?“投薬不安”の真実と乗り越え方

目次
薬を渡す手が震える…看護学生の「投薬不安」はなぜ起きる?
「初めて患者さんに薬を渡すとき、手が震えてしまった…」
「投薬ミスが怖くて、前日は眠れなかった」
――看護学生や新人ナースなら、一度は感じるこの“投薬不安”。私も学生時代、指導者の前で薬の準備をしているときは、心臓がバクバクしていました。
この記事では、イタリアの大学で150人の看護学生を対象に行われた最新調査をもとに、
- なぜ投薬時に不安が強まるのか
- どんな人が特に緊張しやすいのか
- 不安を減らすためにできること
を解説します。
「自分だけが不安なんじゃないか…」と悩むあなたも、この記事を読めば“みんな同じ”と安心できるはず。
「投薬が怖い」を「自信が持てる!」に変えるヒント、ぜひ最後までご覧ください!
投薬ミスのプレッシャーはどこから?

看護師として働く今も、薬の投与は一番気をつかう瞬間。
なぜなら、薬の間違いは患者さんの命に直結するから。
日本での6Rにあたるイタリアでの7G、「7つの正しい(7G)」――正しい患者、薬、量、時間、方法、記録、モニタリング――を守るのは、まさに“命を預かる仕事”です。
日本の6Rとは正しい患者、正しい薬剤、正しい用量、正しい方法、正しい時間、正しい目的でイタリアとは記録とモニタリングの部分が異なりますね。イタリアにない項目として「正しい目的」がありますが、これは日本でも後から追加された項目です。
イタリアの研究でも、投薬は2年生から本格的に始まり、3年生になると責任感や複雑さが増してさらに不安が高まる傾向があると判明。
実際に、3年生の方が2年生よりやや不安を感じていました。
どんなときに不安が強まる?
- 知識や経験が足りないとき
「この薬、本当に合ってる?」と自信が持てず、手が止まる - 環境が慣れないとき
新しい病棟や慣れない先輩の前だと、普段はしないミスをしがち
指導者、プリセプターなどからプレッシャーをかけられるとミスにつながります - 患者さんや家族から話しかけられたとき
「今、集中したいのに…」と心の中で叫んでいた学生時代の私(笑)
不安を減らすコツは?
- シミュレーションやロールプレイで“失敗しても大丈夫”な練習を積む
- 分からないことはすぐ質問する勇気を持つ
- 先輩や指導者に「見守ってもらう」安心感を活用する
- 自分なりの“お守りルーティン”を作る(例:投薬前に深呼吸、手順を声に出して確認)
心理学的にも、「適度な不安」は集中力や注意力を高める“味方”になることがわかっています。
「不安=ダメ」ではなく、「不安=成長のチャンス」と捉えてみましょう!
投薬不安は“みんな通る道”。自信に変える一歩を!
投薬時の不安は、誰にでもある“成長のサイン”!
- 3年生の方が責任感からやや不安が高まる傾向
- 不安の原因は知識不足や環境の変化、プレッシャー
- シミュレーションや先輩のサポートで、必ず自信がつく
「今日からできること」
- 分からないことは“恥ずかしがらずに”質問する
- 投薬手順を自分の言葉で復唱してみる
- 先輩や仲間に「緊張してる」と素直に伝える
不安を感じたら、“成長してる証拠!”と自分を褒めてあげてください
参考文献
- 論文タイトル:Medication administration and anxiety: an observational study with nursing students
- 論文リンク:https://doi.org/10.23750/abm.v93i5.13803
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