報酬でやる気アップ!でも記憶力は別の脳が担当?脳科学の最新発見

目次
やる気と記憶、脳の働きは別物だった!
「ご褒美があるとやる気が出る!」
「でも、せっかく頑張ったのに内容はあまり覚えていない…」
こんな経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか?
この記事では、「報酬を期待すると脳の“やる気スイッチ”が入るけれど、記憶力アップには直結しない」という最新の脳科学研究をわかりやすく解説します。
- 「やる気が出れば記憶力も上がるの?」
- 「勉強や仕事の効率を上げるにはどうしたらいい?」
そんな疑問に、「やる気」と「記憶」は脳の別の場所が担当しているという意外な事実で答えます。
この記事を読むと、やる気を引き出すコツと、記憶を定着させる工夫が同時にわかります。
ぜひ最後まで読んで、あなたの毎日をもっと効率的に変えるヒントを見つけてください!
報酬を期待すると脳の奥が一斉点灯!

例えば、「テストが終わったら好きなスイーツを食べよう!」と決めて勉強したとき、
脳の深部(AAS:上行性覚醒系)の6つの神経核が一斉に活性化します。
これは、「やる気」や「集中力」を高めるスイッチのようなもの。
実際に、32人の被験者が「報酬予測ゲーム」に参加し、7テスラMRIという超高解像度の脳画像装置で計測したところ、
報酬を期待するだけでAASの全6領域が活性化したそうです。
でも記憶力アップには直結しない?
ところが、この「やる気スイッチ」の活性化と、24時間後の記憶力(テストの成績)は関連がなかったのです。
記憶をしっかり残すためには、脳の「海馬」という別の場所が働いていることが判明しました。
たとえば、旅行前にワクワクして計画を立てても、
実際の旅の細かい内容はあまり覚えていない…
そんな体験、ありませんか?
これは、「やる気」と「記憶」が別々の脳領域で処理されているからなんです。
脳領域 | 報酬期待への関与 | 記憶形成への関与 |
---|---|---|
AAS(6領域) | 〇 | ✕ |
海馬 | △ | 〇 |
効果的な学習や仕事のコツ
- やる気を出したいときは「小さなご褒美」を設定する
- 記憶を定着させたいなら、復習や繰り返し学習で海馬を刺激する
- 報酬だけに頼らず、学習のタイミングや方法も工夫することが大切です
まとめ:やる気と記憶、両方を刺激する習慣を!
今回の研究でわかったのは、「やる気スイッチ」と「記憶装置」は脳の別の場所が担当しているということ。
- 報酬でやる気は上がるけれど、記憶力アップには直結しない
- 記憶を強くするには、復習や繰り返しがカギ
- やる気と記憶、両方を刺激する習慣が成功のポイント!
今日から「小さなご褒美」と「こまめな復習」をセットで取り入れて、毎日をもっと効率的に過ごしてみましょう!
参考文献
- 論文タイトル:Subcortical nuclei of the human ascending arousal system encode anticipated reward but do not predict subsequent memory
- リンク:https://academic.oup.com/cercor/article/35/5/bhaf101/8128170
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