「引き寄せの法則」を信じると幸せになれる?|最新心理学で見えたメリットと落とし穴

目次
🌟「ポジティブに考えれば夢は叶う」って本当?
「こうなったらいいな」と思ったこと、現実になった経験はありますか?
「私はきっと成功する!」「願えば叶う!」──そんな言葉に、励まされたことがある人も多いと思います。
最近では、SNSで「#引き寄せの法則」や「#manifestation(マニフェステーション)」という言葉が大人気。
でもふと、こんな疑問がよぎることもありませんか?
本当にそれだけで夢が叶うの?
もしうまくいかなかったら、自分のせい?
私も看護師として、患者さんや同僚の相談にのる中で、「ポジティブになれない自分を責めてしまう」という声を何度も聞いてきました。
この記事では、心理学の最新研究をもとに「引き寄せの法則」のリアルな効果やリスクについて、やさしく解説します。
🔍信じることで前向きになれる。でも“信じすぎ”には注意が必要
「引き寄せの法則」を信じる人は、自分に自信を持ちやすく、将来への希望も持ちやすいことが研究から分かっています。
ただし、現実から目をそらしてしまったり、リスクを過小評価する傾向もあるため、注意が必要です。
🧠「引き寄せの法則」ってどういう仕組み?
心理学では、「マニフェステーション(manifestation)」という言葉で知られていて、 ポジティブな言葉・イメージ・行動によって理想の未来を“引き寄せる”という考え方です。
研究者は、以下の2つのタイプを見つけました:
- ① 個人の力で引き寄せるタイプ(例:毎日「私はできる」と言う)
- ② 宇宙や神にお願いするタイプ(例:「宇宙さんお願いします」系)
特にTikTokでは、「#manifestation」が30億回以上再生されるほど人気。
でも、それが本当に“効果がある”のかは、あまり知られていません。
📊専門家の研究から見えた「信じる人の特徴」
オーストラリアの研究チームが1000人以上を調査したところ、以下の傾向が見られました:
信じている人の特徴 | メリット | リスク |
---|---|---|
将来に希望を持ちやすい | モチベーションが上がる | 無謀な投資・借金の経験がある |
自信がある | 自己肯定感が高まる | 現実とのギャップに気づきにくい |
私も現場で、「前向きにがんばってたけど、返ってつらくなった」という声を何度も聞きました。
ポジティブでいようとするあまり、「ネガティブを出せなくなる」こともあるんですよね。
💡看護師として伝えたい:心の力と現実的な行動、どちらも大切
わたし自身、「私は大丈夫」と声に出して前を向いたことが何度もあります。
でも同時に、「じゃあ今なにができるか?」を現実的に考えるようにもしています。
自己暗示+行動のセットが、いちばん効果的。
それは、心理学でも「自己効力感」と呼ばれていて、「やればできそう」と思えることが行動を後押ししてくれるんです。
📌今日から試せる「ちょうどいい引き寄せ」活用術
- 📝 ノートに「理想の一日」を書いてみる
- 🗣️ 朝の通勤中に「ひとつだけ肯定的な言葉」をつぶやいてみる
- 📆「実際にできそうな1歩」も一緒に書き出す
無理に前向きになる必要はありません。
でも、少しだけ気持ちを整えたいとき、「言葉の力」はきっとあなたの味方になります。
📝まとめ|心の力を味方につけて、現実とも向き合おう
- 「引き寄せ」はモチベーションを高めるツールとして役立つ
- でも、信じすぎるとリスクもある
- 大切なのは「ポジティブな言葉」と「現実的な行動」のバランス
💬「うまくいかない日があっても大丈夫。あなたの歩みは止まっていません」
そう言える自分でいられるように、今日も一歩ずつ進んでいきましょう。
参考文献:Dixon, L. J., Hornsey, M. J., & Hartley, N. (2023). The Secret to Success? The Psychology of Belief in Manifestation. Personality and Social Psychology Bulletin. [論文リンク]
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