“見た目年齢”より“体の年齢”が危ない!肥満と生物学的年齢加速が心臓病を呼ぶ

目次
見た目は若くても「体の中」は老化しているかも?
「健康診断では異常なしなのに、なぜか疲れやすい…」
「同年代より若く見られるけど、実は体の中はボロボロ?」
こんな悩み、ありませんか?看護師として働く私も、患者さんから「体重は気にしてるのに、なぜ心臓病リスクが?」と質問されることが頻繁にあります。
最新の国際研究で明らかになったのは、「肥満が“体の老化”を加速させ、心臓病リスクを高める」という事実。
「生物学的年齢(体の内部年齢)」が実年齢より進むと、脳卒中リスク68%増・心臓病リスク35%増になることが判明しました。
この記事を読むと…
- 「見た目年齢」と「体の年齢」の違いがわかる
- 今日からできる“体の若返り習慣”が学べる
- 健康診断では見逃されがちなリスクに気付ける
3分で読める“体の中の老化”チェック法、ぜひ最後まで!
生物学的年齢とは「体のサビつき度」
「60歳でも血管は50歳」「40歳なのに肝臓は60歳」――これが「生物学的年齢」の正体。
血液検査のデータ(コレステロール・血糖値・炎症反応など)から計算され、実年齢との差が“老化のスピード”を表します。
具体例:
- Aさん(52歳・BMI28):生物学的年齢は58歳(+6歳加速)
- Bさん(60歳・BMI24):生物学的年齢は55歳(-5歳)
→AさんはBさんより「体の中」が3歳年上!
なぜ肥満で老化が進む?
脂肪細胞が「炎症物質の工場」と化し、血管や内臓をサビつかせます。
特に危ないのは…
- 内臓脂肪:お腹のぜい肉が「老化ホルモン」を大量分泌
- 代謝異常:血糖値スパイクが細胞を痛める
看護師あるある:
「メタボの患者さんは、採血で炎症マーカー(CRP)が高め。『見えない炎症』が体をむしばんでいるんです」
男女で違う「老化の原因」
研究では45~65歳に注目!
- 男性:お腹周りのサイズ(BMI・ウエスト)が老化に直結
- 女性:内臓脂肪や代謝異常(TyG指数)の影響が大きい
ある患者さんの変化:
50代女性が内臓脂肪を5%減らしたら、生物学的年齢が-3歳に!「階段の息切れがなくなった」と喜んでいました。
体の“本当の年齢”を意識しよう!
肥満が“体の老化”を加速→心臓病リスク増加
- 45~65歳は特に要注意
- 男性はお腹周り、女性は内臓脂肪をチェック
- 血液検査で「炎症マーカー」を確認
今日からできること:
- 夜の糖質を控えて血糖スパイクを防ぐ
- 1日10分の筋トレで内臓脂肪を燃焼
- トマトやブルーベリーで抗炎症生活
まずは健康診断の血液データを再確認!『CRP』や『HbA1c』に注目してみてください
参考文献
- 論文タイトル:How does biological age acceleration mediate the associations of obesity with cardiovascular disease? Evidence from international multi-cohort studies
- 論文リンク:https://doi.org/10.1186/s12933-025-02770-0
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