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恥をかかされたとき、人は“尊厳”をどう感じる?――尊厳と尊敬の意外な違い

大勢の人に笑われている青年の画像

 この記事では、「恥をかかされたとき、人は“尊厳”と“尊敬”をどう感じるのか?」という心理学の最新研究を、身近な例を交えて分かりやすく紹介します。

 「なぜ人前で恥ずかしい思いをすると、あんなにモヤモヤするんだろう?」「“尊厳”と“尊敬”って、どんなふうに違うの?」なんて思ったことはありませんか?
 実は、恥やからかいの体験は“尊厳”を大きく傷つける一方で、“尊敬”とはまた別の心の動きがあるんです。


 人間関係やコミュニケーションで「相手を傷つけないコツ」や、自分の気持ちを守るヒントが見つかります。
 「自分や周りの“尊厳”を大切にするために、ぜひ最後まで読んでみてください!」

要点

  • ポイント1:恥や嘲笑を経験したとき、人は「尊厳を傷つけられた」と感じやすいが、「尊敬を失った」とは必ずしも思わない。
  • ポイント2:尊厳と尊敬は似ているようで心理的には異なるものであり、相手の感情(恥・怒り)への配慮が“尊厳”には特に重要。

恥ずかしい体験は“尊厳”に直撃する

たとえば、会議中にみんなの前で失敗を指摘されたり、友人グループで冗談のネタにされた経験――
「なんだか自分の価値が下がった気がして、すごく落ち込んだ…」そんな気持ちになったことはありませんか?

この“心の痛み”は、「尊厳が傷ついた」と感じているサイン。
面白いことに、同じように人から怒られたり注意された場合は、そこまで“尊厳”が傷ついたと感じないことが多いそうです。

“尊厳”と“尊敬”はどう違う?

今回の研究では、いろいろな場面(からかわれる、怒られる、無視されるなど)のストーリーを参加者に読んでもらい、「相手の尊厳や尊敬がどれくらい傷ついたか?」を評価してもらいました。

その結果――
・恥や嘲笑を受けたときは、尊厳が大きく傷つく
・でも、尊敬の評価はあまり下がらない
・逆に、怒られたり注意されても、尊厳や尊敬はそこまで変わらない

つまり、「恥ずかしい思い=尊厳へのダメージ」という構図が見えてきたのです。

具体例でイメージ!

  • 【例1】職場でみんなの前で失敗をからかわれたAさん
    →「自分の存在が軽く見られた気がして、家に帰ってもモヤモヤ…」
  • 【例2】友達同士で冗談のつもりでからかわれたBさん
    →「笑い話のはずが、なんだか自分だけがバカにされた感じが残る」
  • 【例3】上司に厳しく注意されたCさん
    →「悔しいけど、尊厳が傷ついたというより“もっと頑張ろう”と思った」

このように、「恥ずかしさ」や「からかわれる体験」は、相手の“尊厳”を大きく揺るがすポイントになるんですね。

まとめ:恥をかかせる言動は“尊厳”を傷つける

 恥やからかいは、相手の“尊厳”を大きく傷つけることがあります。
また、“尊厳”と“尊敬”は似ているようで違うこと、日常のちょっとした言動が、相手の心に大きな影響を与えることがあることをおわかりいただけたかと思います。

 冗談やからかいも、相手の気持ちを考えてからする必要がありますね。自分や周りの“尊厳”を大切にする一歩を、今日から始めてみましょう!

参考文献:

論文タイトル・リンク:
 Dignity Is Distinct From Respect: How Treating Others With Dignity Entails Accounting for Their Self-Conscious Emotions
 https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/01461672251319063

心理学

Posted by tobi