通信制高校という選択肢。普通ってそんなに大事?大学進学への実情は?
日本社会ではまだまだ”普通”が求められていますね。
その”普通”も大多数と同じルートを辿ること。
全日制の高校を卒業して大学へ進学し就職する。
大勢が通るルートというだけであり、正しいルートではないはず。
むしろその道が苦しみの多い道かもしれません。
通信制高校へ転入学した私の実体験から、今辛い思いをしている方々へ届けば幸いです。
通信制高校って
通信制高校にも色々と種類があり、通学する日数もバラバラです。
私が所属していた学校は、年に1度だけテストを受けに1週間ほど登校し、残りは送られてくる課題をこなすだけの学校でした。
もともと通っていた学校を辞めると決めたとき、色々な通信制高校の資料を請求してわからないところは電話して聞いていました。通信制高校では不登校だった方やいじめを受けていた方も多く、対応してくださる方はとても丁寧であったことを覚えています。
私が学校選びの基準としていたところは、「前の学校の単位を認めてくれるかどうか」でした。
というのも、高専に通っていた私は多くの高校で「元の単位は認められない」と言われてしまっていました。
やはり”普通”という部分に強く影響されていて、元の高校と新しい高校で合わせて3年で卒業できることを望んでいたのです。
大学への進学を希望していたため、大学入学時に周りと同い年が良かったというのが本音です。
結果として3年で卒業し大学へ進学しました。
単位も全て認めた転校先の高校は、不良が多く年1回のスクリーニングでは暴力を振るわれる経験もしました。
当時そこは「人間の掃き溜め」なんて揶揄されていましたが、身を持って経験することに。
何を優先するかは人それぞれですが、学校選びは重要です。資料請求や体験授業などを通して適した学校を選びましょう。
大学進学:学力と面接の壁
通信制高校では大学進学率を発表しているところも多く、それなりの人数が進学しています。
もともと進学を希望していない人も多いので、大学へ行きたければ大体は行くことはできます。
指定校推薦は難しくとも、自己推薦などは活用できます。
学力に自信がなかったので私も自己推薦を利用して入学しました。
自分の経験から、通信制高校から大学入学への壁として”学力”、”面接”の2つの大きな壁があります。
一般的に通信制高校は勉強よりも生活、その人を尊重するところが多く、勉強は二の次であることも多いです。
そのため勉強に関しては自主性が鍵となるでしょう。
日々ニートのように何もせずに過ごしていた自分は今基礎学力のなさに苦しんでいます。
ぜひスタサプなどを利用して高校生のうちに学力と勉強習慣を身につけることをお勧めします。
面接では、通信制高校の成績を全て無視すると言われたこともあります。
面接開始から明らかに関係のない質問ばかりで、受からせる気がさらさらない大学もありました。
今なら「差別する大学はこちらから願い下げ」と強気に言えますが、現役合格が喉から手が出るほど欲しかった当時は死活問題でした。それでもしっかり対策をして取り組んだ結果、面接で合格を勝ち取りました。
大学生活
大学入学後は適度に授業をサボりつつ順調に進学し卒業。
一応は取りたかった資格も取得しました。
そして在学中よく一緒にいた友達は同い年の方が少なく、1個上が多かったですが、誰も気にせず接していました。
自分が思うほど世の中”普通”に縛られていないのか、自分が最も”普通”に苦しめられていたのかはわかりません。
卒業後、後悔
大学を卒業してからは転職しつつ社会人を続け再び学校へ入学することとなります。
そこから看護師免許や教員免許を取得し、看護師やったり教員やったりと色々です。
私の信念でもありますが、何歳からでも、どんな過去でも思い立ったところから夢を叶えることはできます。
ただ、ここまでの人生を通して後悔することが3点。
- 高校生の時しっかり勉強していればより将来の選択肢を広げられたこと
- なんでもいいから継続する力を早いうちから養っておくべきだったこと
- 進路・将来についてもっとよく考えていれば何度も学校へ通うことはなかったこと
それでも、学力は今からでも身につけることはできます。そして何度も学校へ通うことは悪いこととは限りません。
海外では再入学はさほど珍しくありません。
厳密に言えば”普通”に惑わされ取り憑かれ、大学進学の目標がずれてしまったことが後悔かもしれません。
世間の目を全く気にせず進路を決めることは無理かもしれませんが、後悔しない道を進んで欲しいと思います。
継続できないことが悩みの私ですが、逃げることは悪ではありません。
立ち向かって失敗することも大事ですが、命を失っては元も子もありません。
どうか自分を大事に、通信制高校という道も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
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