アドラー心理学とは?目的論でラクになる人間関係の考え方

「なんであの人、あんな言い方するの?」
職場や家族とのやりとりの中で、そんなふうにモヤっとした経験はありませんか?
やさしく接したつもりなのに、なぜか冷たい反応…。そして自分ばかりが落ち込む――。
私も看護師時代、患者さんや同僚とのやりとりで「私の伝え方が悪かったのかな…」と自己嫌悪に陥ることがありました。
でも、アドラー心理学を知ってから、少しずつ気持ちがラクになったんです。
この記事では、「目的論」という考え方をベースに、人間関係のモヤモヤをやさしく読み解くヒントをお届けします。
目次
🔹この記事でわかること
- アドラー心理学の「目的論」とは?
- なぜ相手の言動にモヤモヤするのか
- 看護師としての実体験とラクになる思考法
- 日常に活かせる実践ポイント
💡アドラー心理学の結論:行動には「目的」がある
人の言動には、必ず“何かを得ようとする目的”がある。──これがアドラー心理学の目的論の基本です。
「あの人、なんでそんな態度なの?」と思うとき、私たちはつい「性格の問題」や「昔の経験」に原因を求めがち。でもアドラーは、「今この瞬間に、その言動を選んでいる目的がある」と考えます。
この視点が持てるようになると、自分を責めすぎたり、感情に振り回されたりしにくくなります。
🔍目的論とは?日常のあるあるで解説
目的論って、ちょっと難しそうに感じますよね。でも、実は身近なところにあります。
たとえば――
行動 | その裏にある「目的」 |
---|---|
子どもが「お腹痛い」と言う | 学校に行きたくない理由がある(不安・緊張など) |
上司がきつい言い方をする | 自分の立場を守りたい・不安を隠したい |
友達が急に無視する | 注目を集めたい・自分の傷つきを伝えたい |
つまり、「その言動をすることで何を得たいのか?」と考えるのがポイントです。
🩺看護の現場で感じた「目的論」のリアル
私が看護師として働いていたときのこと。ある患者さんが、いつも私にだけ冷たい態度をとる方でした。
最初は、「私、何か悪いことしたかな?」と落ち込んでいたのですが、よく観察してみると、その方は他人に心を開くのが怖くて、先に壁をつくっていたようなのです。
つまり、「冷たい態度」は「自分を守る」という目的があったのかもしれません。
そう気づいたとき、不思議と気持ちがラクになり、関わり方も自然と変わりました。
👣今日からできる!目的論の取り入れ方
- Step1:相手の言動を見たとき「何を得ようとしてるのか?」を考える
例:「イライラしてるのは、自分を大きく見せたいのかも」 - Step2:「私のせいかな?」と感じたら観察者モードに切り替える
例:「これは私の問題じゃなくて、相手の課題かも」 - Step3:自分の行動にも目的があると気づく
例:「無理にがんばるのは、安心したいからかも」
私も、疲れてるときにやさしくできなかったり、自己嫌悪したりします。
でも、「あ、今ちょっと自分を守ってるんだな」って気づけるだけで、心が少し軽くなるんです。
📝まとめ|目的論でラクになる考え方
- アドラー心理学は「目的論」という視点で人の行動を見る
- 相手の言動には、「注目されたい」「安心したい」などの目的がある
- 目的を理解すると、自分を責めずにいられる
- 自分の行動にも「守りたいもの」があることに気づこう
あなたが悪いわけじゃない。自分をやさしく守る視点を持ってOK。
この視点を少しずつ日常に取り入れて、心がラクになる関わり方を育てていきましょう。
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