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「頑張りたいのに動けない」のはなぜ?行動停止の心理をやさしく解説

黒板に『動けないのは怠けじゃない』と書かれた画像

「今日こそやろう!」と朝は思っていたのに、気づいたら夕方…。スマホをダラダラ見たり、なんとなくソファでぼんやりしたり。結局何もできずに、また自分を責めてしまう。

そんな経験、ありませんか?

実は私も、看護師として働きながら資格試験の勉強をしていたとき、この「頑張りたいのに体が動かない」状態に何度も陥りました。やる気はあるはずなのに、机に向かえない。「私って意志が弱いのかな」「怠けてるだけ?」と自己嫌悪の日々…。

でも今なら分かります。あれは怠けでも、意志の弱さでもなかったんです。

脳と心には、ちゃんと「動けなくなる理由」がある。今日はその仕組みを、心理学・脳科学の視点からやさしく紐解いていきますね。


✨ 結論:「動けない」は脳の防御反応です

📌 この記事のポイント

「頑張りたいのに動けない」のは、脳が”安全モード”に入っているから。これは怠けではなく、ストレスや不安から身を守ろうとする防御反応なんです。

この仕組みを理解すれば、もう自分を責めなくて大丈夫。少しずつ、自分のペースで前に進める方法が見えてきます。


🧠 なぜ「やる気はあるのに動けない」が起こるの?

① 脳には「危険を避ける」本能がある

私たちの脳の奥には、「扁桃体(へんとうたい)」という小さな部分があります。ここは感情や不安を感じ取る”警報装置”のような存在。

扁桃体は、ストレスやプレッシャーを感じると「これは危険だ!」と判断して、体全体にブレーキをかけるんです。

② 「フリーズ反応」って知ってる?

ちょっと想像してみてください。森の中で突然、クマに遭遇したら…?

きっと、心臓がバクバクして、体が固まって、動けなくなりますよね。これを心理学では「フリーズ(凍りつき)反応」と呼びます。動いたら襲われるかもしれないから、じっとして身を守る――本能的な防御反応です。

💡 実は、「頑張りたいのに動けない」も、これと同じ仕組みなんです。

資格試験のプレッシャー、仕事の締め切り、「ちゃんとしなきゃ」という焦り――これらを脳が“クマ並みの脅威”と感じてしまうと、体は自動的に「動かない」選択をします。

保育士として働いていた頃、私の同僚にこんな方がいました。子どもたちのために教材を作りたいのに、家に帰るとソファから動けなくなる。「私ってダメだな…」と自分を責めていましたが、それは決して怠けじゃなかった。日中、子どもたちの安全を守り、保護者対応もこなし――脳がフル稼働で疲れ切っていたんです。

③ HSPさん・頑張り屋さんほど要注意!

HSP(繊細さん)や、「ちゃんとしなきゃ」と頑張ってしまう人ほど、この状態に陥りやすい傾向があります。

なぜなら、周囲の期待や自分の理想が高すぎて、無意識に「失敗=危険」と捉えてしまうから。

✅ 「完璧にやらなきゃ」と思うほど、ハードルが上がる
✅ 他人の評価が気になって、動き出せない
✅ 過去の失敗を思い出して、不安になる

看護師時代、患者さんの中にも「検査が怖くて受けられない」という方がいました。頭では「受けなきゃ」と分かっているのに、体が拒否する。これも同じ、脳の防御反応なんです。

④ 心理学では「回避行動」と呼ばれています

心理学では、この現象を「回避行動」と言います。不安やプレッシャーを感じると、人は無意識にその状況から逃げようとするんです。

行動の例実は…
スマホをダラダラ見るストレスから逃げている
急に掃除を始める本来のタスクを避けている
寝てしまう脳が”シャットダウン”している

これらは全て、「今やるべきこと」から気をそらすための、脳の自動防衛システムなんです。

💛 だから、自分を責めないでください。

あなたの脳は、あなたを守ろうと必死に頑張っているだけ。まずはそれを認めて、優しく受け止めてあげることが大切です。


🌱 じゃあ、どうすれば動けるようになる?

「仕組みは分かったけど、どうしたらいいの?」という声が聞こえてきそうですね。安心してください。私が実際に試して効果があった方法を、3つお伝えします。

方法1️⃣ 「1分だけやる」でハードルを下げる

脳は「大きなタスク=脅威」と感じやすいので、とにかく小さく始めることが鍵です。

私が資格勉強をしていたとき、よくやっていたのが「1分タイマー作戦」。スマホのタイマーを1分にセットして、「この1分だけやってみよう」と机に向かう。たった1分なら、なんとかできる気がしませんか?

  • 📖 参考書を1ページだけ開く
  • ✏️ ノートに1行だけ書く
  • 💻 パソコンを起動するだけ

不思議なことに、1分やってみると「あれ、意外と続けられそう」と思えることが多いんです。もちろん、1分で終わってもOK。それだけでも十分、自分を褒めてあげてください。

📚 小さく始めるのにおすすめの本

「1分で動けるようになる方法」がもっと知りたい方には、こちらの本がおすすめです:

方法2️⃣ 「自分に優しい言葉」をかけてあげる

「またダメだった…」「私って本当にダメだな」――そんな言葉、自分にかけていませんか?

心理学では、「セルフ・コンパッション(自分への思いやり)」が、行動の回復を早めることが分かっています。

私が養護教諭として保健室で子どもたちと接するとき、いつもこう声をかけていました。「大丈夫だよ」「よく頑張ったね」「無理しなくていいからね」。

その言葉を、今度は自分にかけてあげてください。

「今日は動けなかったけど、きっと疲れてたんだね」
「休むことも、大切な行動の一つだよ」
「明日はきっと、少しできるようになるよ」

たったこれだけで、心がふっと軽くなります。自分を責める時間を、自分を励ます時間に変えてみましょう。

方法3️⃣ 「体を動かす」で脳のスイッチを切り替える

動けないときほど、軽く体を動かすのが効果的です。脳と体は繋がっているので、体を動かすと脳の”安全モード”が解除されやすくなるんです。

  • 🚶‍♀️ 5分だけ散歩する
  • 🧘‍♀️ ベッドの上でストレッチ
  • 😮‍💨 窓を開けて深呼吸3回

私は朝起きたらまず、カーテンを開けて窓辺に立ち、深呼吸を3回。朝日を浴びながら「今日もよろしくね」と自分に声をかける。これだけで、頭がスッキリして「ちょっとやってみようかな」という気持ちになれます。

💙 ポイント: 「運動しなきゃ!」と思わなくてOK。体を少し動かすだけで、脳はリセットされます。

🧘‍♀️ リラックス&リセットにおすすめグッズ


💐 まとめ:「動けない自分」を責めないで

✅ 今日のポイントをおさらい

  1. 「頑張りたいのに動けない」は、脳の防御反応 → 怠けでも意志の弱さでもありません
  2. 扁桃体が「危険だ!」と判断すると、体はフリーズする → 心理学では「回避行動」と呼ばれています
  3. HSP・頑張り屋さんほど陥りやすい → 完璧主義や周囲の期待がプレッシャーに
  4. 「1分だけやる」「自分に優しい言葉」「体を動かす」が効果的 → 小さな行動から始めましょう
  5. 自分を責めず、まずは受け止めることが大切 → それが次の一歩につながります

💕 最も伝えたいこと

「動けないのは、あなたが悪いわけじゃない。」

脳と心の仕組みを知れば、もっと自分を優しく見られるようになります。そしてその優しさが、次の一歩を踏み出す力になるんです。

どんなに小さくても、今日できたことがあれば、それは素晴らしいこと。明日も、焦らず、少しずつ。あなたのペースで大丈夫です。

この記事が、少しでもあなたの心を軽くできたら嬉しいです。