血圧異常
血管を流れる血液が血管壁を押す力。一般に血圧といえば動脈の血圧を指す。
血圧は運動や入浴、ストレスなどによっても容易に変化する。
★血圧 = 心拍出力 × 抹消血管抵抗
○本態性高血圧:はっきり ...
虚血性心疾患
冠状動脈が何らかの原因によって狭窄あるいは閉塞し、胸痛などの症状が出現する状態。
○狭心症(AP:angina pectoris)心筋障害が一過性で心筋壊死を残さない
○心筋梗塞(MI:myocardia ...
膵炎(pancreatitis)
アルコールの多飲や胆石など様々な原因によって膵酵素が膵内で活性化し、組織を自己消化することで浮腫・壊死・出血が生じる状態。
主な症状激烈な上腹部痛心窩部または左季肋 ...
肝硬変症(liver cirrhosis)
様々な原因によって肝内血管系の変化を生じる慢性の肝障害。
日本における肝硬変症の原因の約90%は肝炎ウイルスによる慢性肝炎。
欧米ではアルコールが原因となることが多い。アルコール性肝硬変症では、組織の ...
肝炎(hepatitis)
肝臓全体に炎症が生じた状態。原因はウイルスや薬物、アルコールなど様々。
肝炎ウイルス(A,B,C,D,E)が原因として有名。
肝炎ウイルスに対するマーカーがある。HA○○はA型、HB○○はB型とそれぞれ。 ...
イレウス(ileus,腸管閉塞:intestinal obstruction)
何らかの原因で腸管内容物の通過障害がおこり、内容物が溜まって様々な症状が出る状態。立位での腹部単純X線検査で、二ボー像(鏡面形成像)、小腸のケルクリング皺襞がみられる。
機械的イレウス腸管内腔が器質的な病変によっ ...
虫垂炎(appendicitis)
若年者ではリンパ組織の過形成、成人以降では糞石、異物、寄生虫などにより虫垂内腔が閉塞して炎症を引き起こす。
単純X線検査で麻痺性イレウスの像を呈する。
炎症→組織の壊疽→穿孔 と進行する。
腹膜炎(peritonitis)
腹膜の炎症性疾患。
腹膜は腹腔を覆っている結合組織。腹膜の内腔が腹腔。
原因:虫垂炎、胃・十二指腸潰瘍、消化管がん、大腸憩室炎、イレウス、胆嚢炎な ...
腸炎(enterocolitis)
細菌・ウイルス感染によって発症する。子どもの下痢の原因となることが多い。
主な症状水様便嘔吐
粘血便
腹痛
少量・頻回の下痢
テネスムス(しぶり腹・裏急後重):頻回に便意あり、 ...
過敏性腸症候群(IBS:irritable bowel syndrome)
消化管の運動異常や知覚異常などが原因となり、慢性的に腹痛や腹部不快感、便秘・下痢などの便通異常を伴い、排便によって腹部症状が改善されるもの。
検査で明らかな原因疾患や生化学的異常が同定されない疾患。